寄付者の声

「今の学生のいきいきとした姿に感動します」

水谷 悟 様
1972年3月、経営学部第1部経営学科卒業。
1972年4月、大林道路株式会社に入社。
本店人事部長、四国支店長、同執行役員、常勤監査役、顧問などを歴任。
4年間の大学時代、経営学部の大沼昭里教授のゼミに在籍し、簿記を中心とした会計学を学びました。当時は学生運動が盛んで、何度もキャンパスがロックアウトされ休校状態に。「せっかく地方から出てきて入学したのに…」と思いましたが、故郷まで片道36時間もかかるため帰るに帰れず、大学封鎖中はアルバイトをしてお金を貯め、ロックアウトが解かれ次第、大学に通うという時代でした。
 そのような時代に、かけがえのない友人たちと出会えたことが私の財産になりました。4 年生の秋には親友4人で九州一周を車一台で旅行したのも忘れられない思い出です。

卒業時大沼ゼミ集合写真(前列右が水谷さん)


 大林道路(株)に就職後は、北から南まで13ヵ所もの各地の支店等で働きました。その間も、大学の仲間とは連絡を取り合い、年に1度は顔を合わせていましたし、自宅のある東京でも、地域の「東洋大学葛飾白山会」に参加し、OB・OGと親睦を深めてきました。

 寄付のきっかけは、井上円了没後100周年記念事業での呼びかけです。実は私の出身地である北海道の大夕張という町は、ダム建設によって水の底に沈んでしまいました。だから、私の通った小学校、中学、高校は既になく、東洋大学が唯一残っている“母校”なのです。それだけに、何か役に立ちたいという思いが強くありました。
 現在の白山キャンパスの充実した施設を見ると、非常に感慨深いです。また、学生たちの顔も昔よりずっといきいきとしている。寄付をした者として本当にうれしくなります。先日はホームカミングデーで、世界的な大学ランキングを意識した大学構想について竹村学長が話をされているのを聞き、その意識の高さに感銘を受けました。グローバル社会で活躍できる学生を輩出できるよう、今後も力を入れてほしいです。
 そして、学生たちには、学部に関係なく、ぜひ学祖・井上円了の哲学を学んでほしいですね。きっと、自分の中で物を考える時のひとつの“芯”のようなものを育めると思います。

寄付者からメッセージ

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